TOMO's WEB SITE! > ことば・ローマ字
「ぢ」「じ」「づ」「ず」の使い分け
現代仮名遣いのルールと、迷いやすい言葉の例
「ちかぢか」か「ちかじか」か、「つまずく」か「つまづく」か。「ぢ・じ」「づ・ず」は、ふだん書いていても迷いやすいかなです。ここでは、国の決まり「現代仮名遣い」(昭和61年 内閣告示)にそって、どんなときに「ぢ」「づ」を使うのかを例と一緒にまとめました。
まず結論:基本は「じ」「ず」
現代の日本語では、ふつうは「じ」「ず」で書きます。「ぢ」「づ」を使うのは、次の2つの場合だけです。
- 同じ音が続いて、2つめがにごるとき(ちぢむ、つづく)
- 2つの言葉がくっついて、うしろの「ち」「つ」がにごるとき(はな+ち=はなぢ、みか+つき=みかづき)
1. 同じ音が続いてにごる(ぢ・づ)
| かな | 漢字 |
|---|---|
| ちぢむ・ちぢめる | 縮む・縮める |
| ちぢれる | 縮れる |
| ちぢみ | 縮み |
| つづく | 続く |
| つづみ | 鼓 |
| つづら | 葛籠 |
| つづる | 綴る |
例外:「いちじく」「いちじるしい」は「じ」と書きます。
2. 2つの言葉がくっついてにごる(ぢ・づ)
もとの言葉が「ち(知恵・調子・血…)」「つ(月・付く・包む…)」だとわかるものは「ぢ」「づ」です。
| かな | 漢字 |
|---|---|
| はなぢ | 鼻血 |
| そこぢから | 底力 |
| まぢか | 間近 |
| みぢか | 身近 |
| てぢか | 手近 |
| ちかぢか | 近々 |
| ちりぢり | 散り散り |
| こぢんまり | |
| いれぢえ | 入れ知恵 |
| わるぢえ | 悪知恵 |
| さるぢえ | 猿知恵 |
| あさぢえ | 浅知恵 |
| ほんぢょうし | 本調子 |
| ひぢりめん | 緋縮緬 |
| はこぢょうちん | 箱提灯 |
| ゆのみぢゃわん | 湯呑み茶碗 |
| みかづき | 三日月 |
| たづな | 手綱 |
| こづつみ | 小包 |
| こづかい | 小遣い |
| かたづく | 片付く |
| ちかづく | 近付く |
| もとづく | 基づく |
| うらづける | 裏付ける |
| てづくり | 手作り |
| こころづくし | 心尽くし |
| ことづて | 言伝 |
| ひとづて | 人伝 |
| みちづれ | 道連れ |
| ひげづら | 髭面 |
| はこづめ | 箱詰め |
| ゆきづまる | 行き詰まる |
| わしづかみ | 鷲掴み |
| ねばりづよい | 粘り強い |
| あいそづかし | 愛想尽かし |
| にいづま | 新妻 |
3. 「じ・ず」が基本、「ぢ・づ」でもよいもの
もとは2つの言葉でも、今の感覚では1つの言葉と感じられるものは「じ」「ず」で書くのが基本です。かっこの中の書き方もまちがいではありません。
| かな | 漢字 |
|---|---|
| せかいじゅう(せかいぢゅう) | 世界中 |
| いなずま(いなづま) | 稲妻 |
| かたず(かたづ) | 固唾 |
| きずな(きづな) | 絆 |
| さかずき(さかづき) | 杯 |
| ひとりずつ(ひとりづつ) | 一人ずつ |
| ゆうずう(ゆうづう) | 融通 |
| うなずく(うなづく) | 頷く |
| おとずれる(おとづれる) | 訪れる |
| かしずく(かしづく) | 傅く |
| つまずく(つまづく) | 躓く |
| ぬかずく(ぬかづく) | 額ずく |
| ひざまずく(ひざまづく) | 跪く |
| あせみずく(あせみづく) | 汗みずく |
| なかんずく(なかんづく) | 就中 |
| うでずく(うでづく) | 腕ずく |
| くろずくめ(くろづくめ) | 黒ずくめ |
| ひとりずもう(ひとりづもう) | 独り相撲 |
4. 漢字の音読みがにごったもの(じ・ず)
「地」「図」などの音読みがにごったものは、もとが「ち」「つ」でも「じ」「ず」で書きます。
| かな | 漢字 |
|---|---|
| じめん | 地面 |
| ぬのじ | 布地 |
| きじ | 生地 |
| むじ | 無地 |
| ずが | 図画 |
| りゃくず | 略図 |
迷ったときの見分け方
「その部分を、にごらない言葉に戻せるか」を考えるとわかりやすいです。「鼻血」は「はな」+「ち(血)」に分けられるので「はなぢ」。「稲妻」は今では「いな」+「つま」と意識しにくいので「いなずま」が基本、という考え方です。
ほかの「ことば・ローマ字」のページ
更新履歴:2008年 公開(出典:広辞苑 第四版)/2026/10/29 リニューアル(「現代仮名遣い」のルールにそって分類し直し、誤字を修正)